(過去記事)紙物文化とジャニヲタの親和性について

ひじょうに私事なのですが、これから一月の間に環境変化が押し寄せ大量出費、だらだらと旨いもん食ってる場合じゃねえ!というカツカツぶりです。
お金がない。だが暇はある。ならば引きこもりだ。
 
ということで、かねてからぼちぼち更新していたInstagramにべったり張り付いている日々です。
 
 
 
そもそもは手帳文化のリサーチがきっかけでInstagramを始めたのですが、いろいろと検索しフォローも増やしはじめるうち、予想以上の楽しさにはまってしまいました。
 
手帳職人(と勝手に心中で呼んでいる)の皆様方のセンスのよさ、マステや切り抜きはこうやって活用すればいいのか、こういうことを記録すると楽しいのか、などなど…、手帳は実用してなんぼ!そこに時間を割くのは本末転倒自慰の極み!などと似非ライフハック過激派ぶってた私が、ほぼ日手帳に悪戦苦闘しているくらいには感化されております。ちなみに、汚すぎて公開はばかられるレベルですけど。。。
 
 
 
で、本題。手帳関連で検索をかけると、ジャニーズファンクラスタ(ライトな方もガチオタも含むという意味で)の方々が多くいらっしゃることに意外性を感じました。
 
最近、ジャニヲタのコミュニティツールの変遷分析が話題になりましたが([これまでの私のジャニヲタコミュニティと記録ツールの歴史 - それは恋とか愛とかの類ではなくて])、新参者の私は、せいぜい人づての繋がりやお手紙交換といった完全アナログか、TwitterやLINEといった連絡メインのデジタルくらいしかバリエーションはないのではと予想していたので。もちろんそれらがメインストリームには変わらなそうですが、デコラティブなコラージュ手帳(雑誌の切り抜きをスキャンしプリントするとか、発想がアナログですよね)をスマホに収め、デジタルのフィールドで共有するという折衷文化は、単純に面白いなと思います。
 
ただ、デジタルを発信に選択するというのは、それが時代にフィットした手段(もっと言えばアナログな共有手段が単に手間になる)だからに過ぎず、ジャニヲタ手帳共有の本質はアナログ、もっと限定すれば紙物文化にあるのではないでしょうか。
 
 
 
下記、私が思いつく、ジャニヲタの紙物文化について羅列します(伝達媒体としての紙物には触れません)。
 
 
 
(1)お手紙交換
 
コンサートの折によく見かける、おたく同士のプレゼント交換、そこに添えられるお手紙。単なるメッセージだけでなく、相手や自分の担当の切り抜きをコラージュしたりと趣向を凝らしたものが多い。
 
私自身、この文化はほぼ未体験なのですが、これに付随して思い出すのが小学生の頃の「メモブーム」です。
 
当時、たれぱんだこげぱんををはじめとするSan-Xキャラがブームになりました。私の周りではそれらのキャラの入った文房具が溢れかえっていましたが、なかでもメモ帳の流通度が断トツでした。可愛いキャラ入りのメモをみんなでこぞって交換する。そこには単純なおすそ分け精神と同時に、「私はこんなに可愛いメモをチョイスするセンスがあるのですよ」「私はあなたたちが喜ぶようなメモをチョイスする選択眼があるのですよ」という無意識があったように感じます。えっこじらせ過ぎ?
 
ハイセンスに彩られたお手紙のやりとりにも、こうした自己アピールや、あなたの喜ぶことをしているというアピールが含まれているのかもしれません。
 
 
 
(2)手作りうちわ
 
これは、説明不要でしょう。プリンターの精度も上がり、またもじパラといった既製部品も出てきた中で、画数の多い担当の名前を呪いながら紙を切り刻む作業は、いまだ廃れていません。先に挙げた手段は、環境や金銭的余裕に左右される部分もありますが、でも、たとえ安価な同等のサービスができたとしても、状況は変わらないんじゃないかなと思います。某ラブホリ王子様が「うちわを作っている時間まで愛しい」という名言を残していますが、おたくたちも、面倒面倒といいながら紙を切り刻む過程のなかで、コンサート中のシミュレーションやタレントの妄想に勤しみ、より担当への愛を深めているのかもしれません。
 
また、縦横の四連シールドうちわなどを会場外で出しているリアちゃんも散見されますが、あれはもはや作品ですよね…。
 
対タレントのアピールグッズという形を取りながら、実質的には周囲のおたくへのタレント愛アピール用なんじゃないかなと感じます。逆にカンペは純粋なタレントへのメッセージですが、あれってみんな同じような丸文字字体で書いてるのが気になります。特売チラシの字体とか毛筆とかの方が目立つのではないか。
 
 
 
(3)チケット保管
 
よく、今年の参戦記録〜と称し、チケットをずらっと並べた写真を見かけます。私は浅はかなおたくなので、そういう写真を見ると羨ましい!悔しい!私も全ステしたい!だがしかしその手段は(お察しください)となるたちですが、これもチケットという形あるものを伝に記憶を辿りたい、記憶に根拠が欲しいという気持ちからの行動なのではないでしょうか。チケット譲渡の場合に、半券返却を行うルールもありますが、転売防止という目的の他に、入ったのは他の人だけどあくまで自分が得た機会なんだ、という記録を形にしたい気持ちも含まれているのでは。
 
これからは身体認証による電子チケットの実用化が進みそうですが、あまり受け入れられなさそうだなー。入場のストレス軽減はありがたいけど。個人的にはやっぱり寂しくなりそうなので、紙で残してほしい派。そもそもあの事務所がそんな効率化に進出するとは(お察しください)
 
 
 
(4)写真
 
肖像権云々のオリジナルルールが厳しいジャニーズにおいて、写真は貴重な高品質イコンだと勝手に思っています。また、タレント単体に投資できる唯一の公式アイテムゆえに、お布施の感覚が強くなる(笑)レシートが長くなるほどに増すやっちまった感が、一周回って快感になったらもう泥沼ですね!
また、いわゆるフォト一揆はタレント応援プラス他担への威嚇的アピールになっていると思います。他のアイドルに比べて無限回収や交換といった文化が薄いのは、課金以外の労力があまり必要ない(わざわざ店に行く、レジ待ちする等の行動は要りますが)からというのもあるでしょう。
 
ところで、公式写真における薮くんの盛れなさはどうにかならないんですか!!!(これが言いたいだけだった)
 
 
 
(5)銀テープ
 
紙物?文化?とくくるには微妙ですが。なんか似たような事象があったな〜と考えてたんですがあれですね、甲子園の砂ですかね?(笑)たまにラミカでキーホルダーやストラップにしてる人を見かけますが私もやってみたい。の前に乱暴に鞄に突っ込んでシワシワになっちゃうけど…。
 
 
 
 
 
 
とまあ羅列してみたところで、考察する元気がなくなってしまいました笑 最後の方適当だし笑
 
すごく雑にまとめると、ふわふわととりとめない存在であるタレントを、
 
(1)自分の手で物理的に加工することから発生する支配感
 
(2)タレントのイコンを所有するという安心感と快感
 
(3)自身の熱量を自認しかつ 外にアピールするという手段
 
を得られるのが、アナログな紙物文化なのかなー と、すごく雑ですが!
 
フィギュア(物の方)おたくの方々とも何か交わる部分があるかもなと感じます。
 
 
 
私はもともとアナログ信者なので、ジャニヲタ紙物文化の存続と発展を心より祈っております…そしてもっと広がれジャニヲタ手帳の輪!!!
 
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